【長命阿弥陀堂】~古内志摩ゆかりの史跡をめぐる~
もちじろうです。
以前、古内志摩にまつわる史跡を紹介したときに、辿り着けなかった長命阿弥陀堂へ行ってきました。
長命阿弥陀堂
古内志摩義如の遺言碑の先にあるという長命阿弥陀堂(ちょうめいあみだどう)。
石碑の先には老人ホームがあるのですが、その裏手にありました。
この写真の左手へ踏み入っていきます。
え、ここ行っていいの? という感じですが大丈夫です。
堂々と真ん中を進みます。
ちょっと道になってます。左へ曲がると…。
ありました。
なかなか朽ちてしまっていますね。
古内志摩の夫人が阿弥陀像を奉献したのが元だそう。像は堂内に残っているとのこと。
現在の建物は昭和頃のものでしょうか。
『いずみのふるさと』(泉区まちづくり推進協議会 発行)という書籍に阿弥陀堂についての文面があります。
奉納されている小さな木の舟で水を汲み、それをかけるとカサッコ(子供の皮膚病)が治るといわれています。治ると、お礼にもう一つ舟を作って納めます。
おまつりは旧暦の2月15日と9月8日の2回です。この時は「ダンゴブツケ」といって、お供えのダンゴを阿弥陀様に投げつけました。
以前は、お堂の南側には大きな池があり、中ほどの小島に弁財天の石碑がありましたが、現在池は埋められて、阿弥陀堂の境内に移されています。
お供えを阿弥陀様にぶつける風習はおもしろいですね。
こういった話から地域の人から大事にされてきたことがわかります。
堂の南に池があったというのは驚きでした。
現在老人ホームが建つあたりでしょうか。
付近には長命沼、長命堤が今も残りますが、七北田川がかなり蛇行する地域なので池が多かったみたいです。
堂の前には石像と祠がありました。
さて、賀茂神社の裏に石碑があることを知ったので、ついでに確認しに行きます。
賀茂神社から西へ延びる小路を進んだところ、
写真左の道を行き、坂を下ります。
右下に見えているのが石碑群です。
馬頭観世音碑です。
石碑としては珍しいものではありませんが、賀茂神社への道しるべの役割があったのではないでしょうか。
この辺りのくねくねした道は古くから残る道のようです。
いつか開発で失われるかもしれませんが、少しでも記録に残していきたいと思っています。
古内志摩について、その他ゆかりの史跡についてはこちら