もとじろうです。
今回は権現森(ごんげんもり:313m)に登って来ました。
森と付いていますが、仙台の愛子、南吉成地域に挟まれるようにして立つ低山です。
山歩きのトレーニングにもいいと思います。
(登山日 2022/11/28)
南峰~松尾神社
登山口はいくつかありますが、今回は南西の落合地域から入ります。
構内からは南の蕃山も見えていました。
駅からは歩いて10分ほどで行けます。北口を出て大沢橋を渡り、右へ折れていきます。
近くにはスーパーもありました。
もう一度、小さい橋を渡ります。
この道は歩道が無いのに、車通りは多かったです。
途中にあった石碑。おそらく『湯殿山』と彫られています。
最近、梵字手帳を買ったのですが、初めの文字は大日如来を表すものでしょうか。
少し不安になって来たころ、登山口に着きました。
車は写真のように一台までですね。
ここから山頂を経由して北口へ抜け、またここまで戻ってきます。
一本南の登山道にも興味があったのですが、通行止めなんですね。かなり細い道のようです。
13:00 登山靴に履き替え、山行を開始します。
さっそく少し迷ったのですが、登山道は真ん中の細い道です。
右に曲がっている方ではないのでご注意。
初めは笹薮が続きます。このエリアは少し道がわかりづらいです。
アブに一匹遭遇しました。いるんですね、まだ。
道がわかりやすくなりました。
木々の葉はすっかり落葉済み。
小さいピークの脇を抜けると、植生が変わってきました。
これまでは赤松が多かったですが、このあたりは杉が多いよう。
モミの木広場に到着。
写真左はアンテナが立つだけの小ピークでした。右の方へ進みます。
このあたりは道を見誤りやすいかもしれません。写真真ん中を進みます。
登りではあまり思わなかったのですが、結構急な坂だったよう。
葉が落ちてすっきりとしていて良いですね。奥に澄んだ青空が見えて冬間際という感じがします。
木々の合間に北峰が見えます。
権現森は主に南峰(293m)と北峰(313m)があり、まずは南峰を目指します。
木のベンチがある休憩所。あまり止まらず進みます。
奥に薄っすら南峰の様子が見えてます。
まっすぐ登山道を進んで行きます。
標識の裏の暗くなっているところにも道があるのですが、細くわかりずらい上、崖もあるので危ないです。帰りは間違ってこの道を通ったのですが、南峰を経由しません。
さて、南峰の手前まで来ました。右の砂利道を登ります。
北峰は奥の道を行きます。
まずは電波塔。
13:50 南峰到着。
山頂に建つ松尾神社。
想像以上に立派なもので驚きました。
国分氏の家臣郷六大膳盛元によってこの地域の守護神として祀られた神社であると伝えられて来ました。
郷六大膳盛元は権現森の南にかつてあった郷六城の城主ですね。
先に郷六城跡は訪れていますが、まさかここでもその名にお目にかかれるとは。
狛犬と山神碑。
扁額。
もとは松尾権現社と呼ばれたようです。それで『権現森』とも。
ちなみに山頂の景色はあんまりよく見えません。
夏は特に厳しいかもしれませんね。
北峰~活牛寺
さて、今度は北峰を目指します。
先ほどの分かれ道へ降り、活牛寺方面へ向かいます。
遠くに見える吉成地域。
反対側。泉ヶ岳などが見えます。
そして目前に見える北峰。
住宅地に囲まれたような土地ですが、これを見るとれっきとした山ですね。
いつもそうですが、今からあの山頂まで行くと思うとワクワクします。
南峰から北峰へは、初めこそくだりますが、基本は尾根伝いなので真っすぐな道が多いです。
分かれ道。北峰へはこのまま真っすぐ。
左は向田地域へ出る登山道。
何かいる……? と思ったら石でした。
権現森は日中であれば、あまり獣の心配はないかなと思います。
再び分かれ道。ピンクのリボンが左を行けと言っていますが、右(まっすぐ)で合ってました。左はどこへ通じている……?
やがて開けたところへ。山頂はもう目前。
逆光ですが、ここからの景色が一番よかったです。
筒を覗くとどれがどの山かわかって面白い。
左にせり出しているのが蛇台蕃山。
階段を上って山頂へ。
14:15 着。南峰より少し高い。
南峰が薄っすら見えています。
やはり景色は階段下の方がいいですね。
東屋で昼休憩をとり、活牛寺へ向かいます。
時間が少し不安だったのですが、北峰から活牛寺までは割とすぐでした。10分ほどで行けると思います。
ただ、この間の道は山陰に入り急に薄暗くなります。
勢いよく進んでいたら枯れ沢が。気づかず転ぶところでした。
14:30 活牛寺着。
狸が祀られています。
なんでも松尾神社のご祭神が狸に姿を変え、仏法を守り、人々を助けたそう。
別名の『松尾権現社』の名の由来はこの逸話にあるのでしょうか。
個人的には気になる点が出てきたのですが、仏さまが狸に姿を変えるので『権現森』という理解で良さそうです。
お寺と北峰。
すでに日が傾いているのですが、スタート地点まで戻ります。
活牛寺からの登山口。すぐに左右の分かれ道があったのですが、左へ登っていきます。
再び北峰山頂。ここまで来れば明るくなります。
日に照るススキが綺麗。
登山道に伸びる木の影がいい感じ。
十字路に出ました。
「こんなとこ通ったかな…」と迷ったのですが、正解はまっすぐだったようです。
僕は南峰へ登る直前の分かれ道と勘違いして右を選んだのですが、行きと違う道でした。
踏み込んですぐに「違うっぽいな」と思ったのですが、なんとかなるだろうと進んでみることに。(危険な考えではありますが)
見覚えのない崖。
振り返った様子。
進んだ先の分かれ道。
わかりづらいですが、左手に道があります。
右はそもそも登山道ではないことを示す丸太が置かれています。
ここを進んで行くと無事、先ほどの葛岡線登山道を示す標識のところに出ました。
モミの木広場。木の赤いスプレーを頼りに進みます。
道がわかりづらいのもまた、おもしろい。
15:45 戻って来ました。
距離 5.9km
合計時間 2:45h でした。
活牛寺から同じ道を戻るのはあまり面白くないなーと思ったのですが、やはり行きと帰りでは見え方が異なるので楽しめました。(違う道を通ったし)
すぐ近くの蕃山についてはこちら
松尾神社を勧請した郷六盛元の城跡についてはこちら