喜多方町歩き、第3回です。
ここまで喜多方の蔵通りを2本歩いてきて、あとはどこへ行こうか迷ったのですが、「風土館」の文字につられて『大和川酒造北方風土館』に決めました。
お酒のお土産も買えるし、一石二鳥になりそうだったので。
前回はこちら、
大和川酒造北方風土館
レトロ横丁通りのラーメン神社から、西へ小道を進んだところに大和川酒造があります。
お酒の試飲・購入ができるほか、昔の酒造りの道具などが展示されています。
すごく静かだったので営業しているか不安だったのですが、大丈夫でした。
見学は無料でできます。奥の時計のあたりが受付。
いかにも酒蔵らしい杉玉がいくつも吊り下がっています。
展示品も面白いのですが、この建物自体に見ごたえがあります。
展示の様子。奥まで続いています。
床の感じがいいですね。床が。
改めて見ると天井の梁がすごいですね。もっとよく見ておくべきでした。
展示も、昔の酒造りの工夫などが知れて面白いです。
最後にお土産コーナーがあります。
僕はあまり飲まないので、友人の誕生祝いに一本買いました。
おおよその好みを伝えると店員のお姉さんが選んでくれます。
さて、ラーメンにお酒と荷物が重くなってきたのですが、もう少し歩きます。
安勝寺
大和川酒造から北西へ数分のところに、安勝寺という蔵造りの寺があります。
こちらがその寺。
白漆喰の壁が美しく、城にも似た風格があります。
雪景色との相性がいい感じです。
それと瓦の色の選択が抜群に合っているなと感じます。
この唐破風がまた凝っていますね。
安勝寺は明治の大火でそれまでの本堂が焼失し、今ある建物はその後に再建されたものだそう。
蔵造りの職人が多い土地だからこそできた、耐火性の高いお寺ということですね。
観音堂。こちらは木造ですが、立派な造りをしています。
ただ、写真の通りかなり吹雪いており、じっくり見ていられませんでした…。
こちらは境内のお墓。笠の付いた大名墓が多くあります。
この他にも喜多方には、こういった大名墓が各地に見られます。
何気なく歩いていると気が付きにくいかもしれませんが、そこかしこに戦争の影が残るのが喜多方という地域なのだなと思わされます。
喜多方 蔵の里
雪が酷いのでしばらく寺で休み、やんだ隙を見て外へ出ます。
が、すぐまた吹雪に…。
住居に併設する蔵。
ひたすらに歩く。
吹雪の中でも気になったものはちゃんと撮ります。
ちょっとやばくなってきたかも…。
……。
やっとの思いで『蔵の里』に到着。
ここは蔵の資料館といったところで、味噌蔵や酒造蔵などさまざまな種類の蔵を集めて展示しているところです。
入館料は400円。
着いたときはまだ吹雪いていたので、スタッフさんは「まさか人が来るとは」といったご様子。
閉館までの30分で急いで見たのですが、結構なボリュームがあるので、じっくり見ようと思うと数時間はかかると思います。
江戸時代の大きな屋敷などもあり、見ごたえがありました。
正直30分ではもったいなかったですね…。
こちらは別館。中は郷土資料館になっています。
ちなみに、蔵の里の向かいには喜多方市美術館があります。
コレクションを調べると竹久夢二の『雪の夜の伝説』があるようで、好きな作品なので見てみたかったのですが、残念ながらこの日は企画展の準備中でした。
駅まで20分ほど歩いて戻ります。
初めに駅から見た蔵がありました。現在は農協の建物のよう。
喜多方駅着。また吹雪いてますが、電車は動いてました。
一安心、これが止まったらやばかった。
いや、十分やばいことなっとる!!
ともあれ無事に会津若松のホテルに帰ってきました。
旅先では地元のスーパーへ行くのが鉄則ですよね。
喜多方には約4000もの蔵があるそう。
明治の大火で町が焼けてから、蔵の耐火性が見直されて多く建てられたとのこと。
歴史には、必ずその起因があることを学んだ旅でした。
次回からはまた会津若松を巡ります。