もとじろう旅ブログ

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【富谷宿】奥州街道72番宿場町を歩く-後編-

もとじろうです。

 

富谷宿歩きの続編です。前編はこちら、

  

富谷宿

しんまち通りを半分ほど来ました。

観光施設とみやどの向かい、写真右手に石造りの倉が見えています。

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その正体は、内ケ崎酒造店です。倉は酒蔵ですね。

軒下に杉玉が吊り下がっています。

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中ほどの様子。

 

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しんまち通りでも、この一角はひときわ目立っています。

内ケ崎家二代目作右衛門が酒造りを始めたそう。

 

大きな酒蔵ですが、実はこここそが本陣のあった場所です。

本陣とは、公家や大名が宿泊する高級宿のこと。

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宿場町で最も有力な家が本陣になることはよくあるようで、富谷宿でも内ケ崎家が本陣に任ぜられています。

松前や南部の大名らが訪れ、内ケ崎家の酒を楽しんだのでしょうね。

 

こちらは付近にある恋路の坂

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なんでも宮城出身の歌人原阿佐緒と学者の石原純(妻子持ち)が歩いた恋の坂だそう。……実際には略奪愛の坂ですね。ここを歩くと成功するかもしれません。

原阿佐緒さんは恋多き人だったようですが、宮床に記念館があるのでいつか訪れたいと思っています。

道は見晴らしの良い公園の方へと続いています。

 

さて、しんまち通りを奥まで来ました。

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ここには熊野神社があります。

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もともと別の場所にあったものを、宿場町開設の際に移転させたそう。

富谷宿の鎮守神ですね。

 

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神前幕に大きく伊達家の家紋が描かれています。

僕は反対から歩いてきましたが、実際にはこちらが宿場町の入り口になります。

 

さて、次はここから少し離れて富ヶ岡公園へ向かいます。

恋路の坂を抜けて、坂道を上がっていくと公園があります。

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高台になっていて、町の様子を眺めることができます。

奥には七ツ森も見えていますね。

原阿佐緒石原純の二人も宿泊がてら、この景色を眺めに来ていたのでしょう。

看板の説明によると、この公園ももとは内ケ崎家の所有地だったそうです。

 

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園内の石碑。

 

おまけ

最後に、しんまち通り北側の細い道を歩きました。

富谷葬祭の脇から入っていきます。

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内ケ崎酒造の裏側を見ることができます。(逆光で暗い…)

 

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はい、今回の富谷宿はこんなところです。

写真に撮った以外にも古い建物や、立派な門を構えている家があるので実際に歩いてみてください。

新しく建て替わっている部分もありますが、今でも宿場町としての風情を感じることができます。

僕も新しくオープンした『とみやど』に、そのうち行ってみたいと思います。

 

仙台市泉区には宿場町にも似た根白石があります。

定義山参拝客が多く訪れた町です。