もとじろう旅ブログ

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十王堂と八乙女氏ゆかりの熊野神社

もとじろうです。

今回は十王堂と八乙女氏の氏神熊野神社を訪れた記事です。

近くの八乙女館についてはこちら。

 

 

十王堂

南中山団地を北に抜け、坂道を降りて来たところの小道に入ると十王堂があります。

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説明書きがあります。

 この十王堂は創建年代は不明だが、共同墓地に所在していることから、死者の極楽浄土への旅立ちを祈願して建立したものと考えられる。

 十王堂の土台となっている十王信仰は平安時代に中国から伝来した。十王とは死者の生前の善悪正邪を調べる十人の裁判官のことである。

お堂が建っているこの一角が共同墓地のようです。確かに裏手に墓石が立っていました。

十王」とは「閻魔王」を含む十人の裁判官なんですね。

閻魔王はマンガやゲームでも見ますが(笑)、十王はよくわかっていませんでした。

 

20年ほど前まで茅葺土壁造りだったそう。そのときのを見てみたかった。

(20年ほど前って、この説明書きがいつ設置されたのか書かれてないけどね)

 

確かに屋根や壁は新しい感じがしますが、中を覗いてみると十王像は歴史を感じさせる出で立ちでした。

その写真は撮っていないので、実際に訪れてみてください。

 

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手前の石碑には「馬頭観世音」の文字(「観」は旧字体の「觀」)。

実沢や根白石の一帯にはところどころに、同様の石碑が残りますが、これは大半が愛馬を供養するために建てられたものだそう。よく道端にもありますが、それは路上で急死するなどした馬を祀ったもののようです。

僕らが今、犬や猫を愛でるように昔は馬が慕われ大事にされたんでしょうね。

奥には墓石がいくつか並んでいます。

 

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こちらもすぐ近くにあるお墓。地元の有力な方でしょうか。

 

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北中山団地方面を望む。住宅街は北中山団地を最後にして、こういった田畑が多くなります。

 

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十王堂の前の道を、奥(写真で言う右手)へ進むと熊野神社があります。

 

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と、行く前に小さな石碑がぽつんとありました。

小さいというか半分くらい埋まってしまったっぽいです。

こちらも「馬頭観世音」かな。

 

熊野神社

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八乙女館を紹介する記事にも書きましたが、こちらの熊野神社八乙女氏の氏神とのこと。

説明書きもあります。

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八乙女氏が伊達氏に敗れた後、伊達政宗に旧領地を許されて八乙女館に住んだ際に、氏神として迎えたとのことですね。

その後、八乙女氏が北根村に転出すると、現在の地に移して実沢村の鎮守としたとあります。

もとは八乙女館の敷地内に建てられたという認識で合ってるかな。

北根村は現在の青葉区北根台原のあたりです。

また、修験僧が、明治元年神仏分離の際に神官となったそう。おもしろいですね。

1852年建築の修験道場があったが、1978年の宮城県沖地震で大破したとのこと。ただ、その部材は今の拝殿に使われているそう。

 

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その拝殿です。

写真の真ん中を貫いている銀のパイプは、

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鯉のぼりです。

 

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脇に建つ「山神社」。石碑には「金華山」の文字。

金華山は、宮城県石巻市に浮かぶ島で、県では有名な霊場です。

祭神は木花佐久夜比賣命(コノハナサクヤヒメノミコト)

 

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お隣の石像。

 

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奥には「湯殿山」と「天照大神」の石碑。
湯殿山は山形にある出羽三山の一つで、東北で有名な霊場ですね。この石碑は宮城にもところどころあります。だいたいデカいです。

 

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八乙女氏ゆかりだという鞍掛石(右)と力士石(左)。

それ以上の詳しい説明はありませんでした。

 

最後に神社近辺の風景を貼り付けておきます。

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神社前。北中山方面から宅地が広がっていくのだろうか。

 

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付近の牛舎。神社の北東。

 

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その近くの集会所まわり。

 

実沢、根白石のあたりは史跡が多いので他にも記事にしていきます。